2017年12月28日

蒸発と沸騰の違い

こんにちは。

化学の勉強をしていた生徒から「沸騰の原理がよく分からない」と質問をされました。

濡れたものが乾く際やお湯を沸かす際など、液体の水が気体になる場面は日常生活でも

度々目にしますが、その原理まで考えることはあまりありません。

今日は分子の運動などの難しいことは排して蒸発と沸騰の違いをお話しします。

最初に蒸発と沸騰の違いを一言で言ってしまうと『蒸発は表面の水が気体になる』のに対し、

『沸騰は内部の水が気体になる』のです。

冬でも洗濯物が乾くように蒸発はほとんどいつでも起こるのですが、沸騰は蒸発に比べて

条件が厳しくなっています。

物体は基本的に温度が上昇すると体積が大きくなります。

水も温度上昇に伴い、体積を増して大きくなろうとする(気体になろうとする)のですが、

大気圧(空気が物体を押す力)によって抑え込まれてしまいます。

大気圧に負けないくらい体積が大きくなろうとする力が増すのが沸騰する100℃という訳です。

山の上で100℃よりも低い温度で水が沸騰するのは大気圧が低くなっているからですね。

普段何気なく見ている水の沸騰ですが、水と空気との間に熾烈な戦いがあったわけです。

ポコポコしているのを見たら、「お、水が空気を押し返している」と思い出してください^^


蒸発と沸騰の違い



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Posted by アーサー学院 信州中野校 at 20:35│Comments(0)日記
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